奏斗side


「お願いします!!」


今まで生きてきて…
こんなに必死になったことがあっただろうか。

やっぱり結子ちゃんは



俺を必死にさせるんだ。


「奏斗!?


どうしたんだ?」

あっ…

俺話の趣旨伝えるの忘れてた。


「頼む!

父さん…

どうしても探し出したい人がいるんだ。

協力…してくれないか?」


どうしても結子ちゃんに逢いたいんだ。


「なんだそんなことか。別にいいぞ。」

「…え?」

「聞こえなかったのか?別にいいぞ。


西山を連れていけ。


あいつはどんな奴でも探し出すぞ。」