「いつかなんて来ないよ。 なっちゃんの母親がなっちゃんを迎えに来る日も、元カレと笑い合える日も、施設を去ったあの子ともう一度会う日も、」 「やめて、やめてよ。 言わないで!」 声を張り上げた瞬間、長い間、ずっと堪えていた涙がこぼれ落ちた。 ひーくんはきゅっと唇を噛んだけど、何かまだ言いたそうに私を見つめる。 でも、言わないで。それ以上はやめてよ。