7歳のころ。 雪が降り積もっていた、寒い冬の日。 思えば、ありがちな別れの仕方だったと思う。 [ママ、ちょっと遠くにお出かけしなくちゃいけないの] […うん] [いつかまた一緒にくらそうね] [うん] [いつかまた会えるからね] […うん。 ゆびきりげんまんうそついたらはりせんぼんのーますっ] [はいはい] 私がつきだした小指にお母さんは苦笑しながら指を絡めた。