だから、あなたは誰ですか?
そう尋ねたいのもやまやまだったけど、なんとか作り笑いを浮かべて、心の内におさめた。
どうせ、すぐに自己紹介でもしてくれるよね。
「じゃあ、立ち話もなんだからね。なっちゃん、こっち座って?工藤さんも」
「あ、はい」
言われて、訳もわからないまま、来客用のテーブルのソファーに座る。
話の流れがよくわからないんだよね。
よく見ると、誰かに似ている気がする。クドウさん。
ん?
“クドウ”
その名字を思い出して、ハッとした。
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