─────────────────── 「なっちゃん、ちょっと」 物語の中盤に差し掛かったとき、園長の奥さんの成美さんに呼ばれた。 「はーい」 「手が空いたら職員室まで来てちょうだい」 「わかりました」 なんだろう、私に用って。 自分から職員室に行くことはあっても、職員室に呼ばれるのは実に2年ぶりくらいだった。 重要で他の子に聞かれたくないことでしか、職員室に呼ばれることはない。 受験の話し合いですら、夜ご飯の席でしたなあ。