「何か手伝いますか?」 「いいのよ、そんな」 「でも…大変そうだし」 ここの施設の料理はすべて佐和さんが作っている。 最近知った話だけど、この施設はギリギリの生計で成り立っているらしく、人件費云々で雇えないらしいのだ。 実際ここの施設の職員は園長の家族4人と佐和さんだけでやっていて、 施設の子供は私をまぜて13人だから、私や同い年の沙由ちゃんが自然と小さい子の面倒をある程度見るようになっていた。