隣の兄ちゃん





「ねぇ、やっぱりベッドで寝なよ。あたしはソファーで十分だから…」




「それはダメ!絶対ダメだ」


だんだん言い合いになって同じ言葉を繰り返してた。



「何でそんなに嫌がるの!?あたしは、別にいいって言ってるじゃん!」



ここまできたら、もう意地だった。



あたしがそう言うと、ちぃは、小さい声で呟いた。





「…だってそんなんおれ…かっこわりぃじゃん……」



顔を真っ赤にして、俯いて言うちぃは…すごくかわいかった。



もう大人なのに、ふてくされたような顔は小さい子供みたいで。





なんだか愛しいと思った。