隣の兄ちゃん




あたしは、夜沢さんの後をついて行った。


あたしたちは、リビングに行った。

部屋はやっぱり男の人って感じの部屋で・・・。

少しドキドキした。




「ゆずきちゃん。お腹減らない?」



あ、そういえば何も食べてない・・・。


でもなんか恥ずかしいから・・・。


「別にそこまで――・・・」



と言った瞬間、夜沢さんに聞こえるくらいの「グゥ〜」ていうお腹の音。




「あはははっ!やっぱお腹減ってんじゃん。何か作るよ」



夜沢さんは、まだお腹を抱えて笑ってる。


だってご飯の話ししたらお腹減るじゃん・・・。

しかもお約束だし!

なんか超恥ずかしい・・・。


「ごめんごめん!ちょっと笑いすぎたな」


あたしが怒っているとでも思ったのかな?

夜沢さんは、あたしの頭を撫でた。




いいな、これ・・・。


頭撫でてくれる人なんかいないから・・・。