夜の12時くらい、目が覚めた。 目元が濡れていて…。 あたし、泣いてたのかな…。 「少し外出よ…っかな…」 あたしは酔って寝ている父親を起こさないように、そっと家を出た。 あ…。 夜沢さん、どうしてるんだろう。 最近ずっと避けてて会ってないから…。 あたしはボーっとしながら近くの公園へ寄った。 ベンチに座って空を見上げた。 今日はすっごくきれいな星空で。 だからかな? 目頭が熱くなって鼻がつーんとした。 …――涙。 ううん、これは目が乾いたから。 星を見すぎて瞬きを忘れたから…。