BEST FRIEND

ハルも残念に思ったけど、ポンポンと冬馬の肩を叩く。
「先輩になるんだから、頑張ってね」
「うん!あ、カップルだ」
レジに並んでいたのは仲良く手を繋いで楽しそうなカップル。それを冬馬が「いいなー」と羨ましそうに見ていたので、何となくハルは聞いた。
「冬馬も恋人欲しい?」
「まぁ、いつかはねー。でも今はいいや。今はこうやってハルや夏海と遊んでるほうが楽しいからね」
「そうだね」
冬馬の言う通り、この三人で遊んでる時が一番楽しい。夏海とじゃれるのも、夏海と冬馬の漫才も見ていて楽しい。
と、冬馬がファッション雑誌を見ながら口を開く。
「ハルには夏海みたいな人がお似合いだよねー」
突然の発言にハルは一緒何を言われたのか分からなかった。