BEST FRIEND

意味が分からず聞き返すと冬馬は、
「朝、駅のホームで男子高校生に告白されてたの見たよー」
それを聞いてハルがバッと夏海を見ると、夏海は冬馬を白い目で見ていてハルの鋭い視線に気付いていない。
「お前…どうでもいい事はよく見てるな」
「その人もお断りしたの…？」
聞くと夏海は軽く答えた。
「ああ。相手の事なんとも思わなかったから」
「とか何とか言ってー、ホントはもう恋人がいるんじゃないのー？」
冬馬の言葉にドキッとした。夏海には恋人がいないって知ってるけど、まさか隠してるのかな？
「いねーよ。いたら休みの日にお前らと遊ぶかっての」
「それもそうか」
ハルと冬馬は同時に納得した。