「遊園地?」
翌日ハルはさっそく昼休みの屋上で夏海と冬馬を誘った。
「お父さんがくれたの。今度の日曜日にみんなで行こうよ」
「賛成ー!遊園地なんて久しぶりー」
両手を上げて喜ぶ冬馬と違い、夏海は気が乗らないようだ。
「何でわざわざ人の多い所に行きたがるかな…」
「じゃあ夏海は来なくていいよ。せっかく誘ってあげたのに」
「夏海はお留守番だねー」
ハルが夏海からチケットを奪い取ろうとすると、夏海はチケットを持った手を上げて阻止した。
「行くよ。行けばいいんだろ」
「無理しなくていいよー」
「してねーよ。だいたいお前ら二人だけだと心配だしな」
確かにそれはある。テンションの上がった冬馬が暴走したら、ハル一人では止められない。


