BEST FRIEND



ハルの家は学園から二駅乗り継ぎ、バスで二十分ほど走った所の住宅街にある。
そんなに大きくない二階建てで、専業主婦の母親とサラリーマンの父親との三人暮らし。
「ただいまー」
夏海逹との買い物を終えて家に帰ると、リビングからお母さんの声が返って来る。
「お帰りー。遅かったわね」
お母さんはリビングでテレビを見ながら寛いでいて、お風呂場からはお父さんのご機嫌な鼻歌が聞こえて来る。何かいい事でもあったのかな。
ハルは学生鞄を床に置き、冷蔵庫を開けてコップにオレンジジュースを注ぐ。
「夏海逹と買い物してたら遅くなっちゃった」
遅いといってもまだ八時。ハルが高校に入ってからはこの時間に帰って来る事が多くなった。でもちゃんと家には連絡を入れているから両親もそんなに心配しない。