BEST FRIEND

夏海と同じ世界を私は見ている。
「この世界が見たくなったらいつでも言えよ。こうやって見せてやるから。な?」
「うん…ありがとう」
どんなに意地悪でも、いつも子供扱いされても、やっぱり夏海が好き。
優しくて、温かい夏海が大好き。
もう少しこのままでいたいと思ったが夏海はハルを下ろし、
「でもお前ホント軽いなー。ちゃんと食べないと大きくなれないぞ」
そう言いながら頭を撫でる夏海。
「ちゃんと食べてるもん」
ハルも反論するが、顔はつい笑顔になってしまう。夏海の行動や言動一つ一つが今は堪らなく嬉しい。
と、存在を忘れかけていた冬馬がいきなり口を開いた。