BEST FRIEND

「私が羨ましいって思ったのは、ハルは私達より背が低いから、その分空が高く見えるだろ?それが羨ましいんだ」
「……」
夏海の言ってる事はよく分からなかったけど、でも胸が温かくなった気がした。
「空の高さなんてあんまり変わらないんじゃない?」
空を見上げながら冬馬が言う。夏海も空を見上げ、澄んだ青空のような優しい笑顔を浮かべる。
「確かにそんなに気にならないかもしれないけど、私はハルが羨ましい。空が高く見えて、桜の木も高く見える。ハルは私達より世界が広く見えるんだ」
笑顔で羨ましいと言ってくれる夏海に、ハルはボソッと呟いた。
「…私は夏海達が羨ましい」
「何で?」
「私と同じ世界が見たいなら、夏海達は屈めば見えるでしょ?でも私はジャンプしても一瞬しか夏海達の世界が見えないもん」
「それもそうか」