BEST FRIEND

とりあえず考える振りをしてから答える。先生はハルの答えにわざとらしくため息を吐いた。ため息を吐きたいのはこっちだ。
「では成瀬さん」
次は夏海。冬馬の周りの生徒から攻めて行くのか。寝てたのは冬馬で私達は関係ないのに。
「はい」
夏海は黒板の前に歩いて行き、スラスラと問題を解いた。
「正解です」
やっと先生も笑顔を見せ、夏海は席に帰って来る。その時他の生徒が夏海の事を「さすが成瀬さん」「文武両道で憧れるわ」などと話していた。
やはり夏海はクラスでも一目置かれているようで、先生達も優秀な夏海を信頼している。
たまに何で夏海はハル達といつも一緒にいるのか分からないと言っている生徒もいた。