BEST FRIEND

だが意外にも冬馬にも分かっていたようだ。
「してる。こんな最低な奴の為にハルが無理する事ないよ」
冬馬の刺々しい言葉に夏海が冬馬を掴む。
「お前には関係ないって言っただろ」
「ハルが傷付いてるのにほっとける訳ないでしょ。ハルは夏海と違って繊細なんだから」
「繊細の意味分かって使ってんのか?お前みたいなバカは恋人と仲良くしてろ。お前みたいな奴と付き合ってくれるの秋奈ぐらいしかいないだろうしな」
「何だと!」
冬馬がバンっとテーブルを叩き勢いよく立ち上がった瞬間、ハルは叫んだ。
「止めてよ!」
「ハル…」
ハルの大きな声に店にいた客が何人かこっちを見て来たが、今はそんな事関係ない。今は、三人のこの不安定な関係をどうにかしたい。