BEST FRIEND

冬馬の優しさに涙が出そうになったが、夏海の冷たい声が聞こえる。
「バカはバカ同士仲良くしてろ」
夏海は、ハルの誕生日の日に冬馬から貰った桜のストラップを外し机の上に置いた。そして、教室を出て行く。
「待て!夏海!」
怒りが収まらない冬馬が追いかけようとしたが、それをハルは必死に止めた。
「冬馬!もういいから!」
「良くない!ハルが泣いてた…良くないよ…」
冬馬はその場に座り込んで泣き出した。本当に私の事を思い泣いてくれた。
「冬馬…ありがとう」
私の為に怒ってくれて泣いてくれて、冬馬は本当に優しい親友。私はこんな親友に出会えて幸せだ。
泣いている冬馬の肩に手を置こうとした時、机の上に置かれたストラップが目に入った。
親友の証であるストラップ。ずっと大人になっても一緒にいようと三人で約束した。
でも、その約束が壊れそうになっている。