BEST FRIEND

目の前には一軒のレストランがあって、入り口の札に「山の上のレストラン」と書かれていた。
「レストラン?」
何でこんな場所にレストランなんかあるの?
首を傾げるハルには気付かず、夏海は店内に入る。
中に入るとお客さんは誰もおらず、一人のウェイターさんが出迎えてくれた。
「いらっしゃいませ」
「予約してた成瀬です」
「どうぞ、こちらです」
予約してたって…。
店内の床は真っ赤な絨毯が敷かれ、天井には輝くシャンデリア。テーブルは五つほどしかないが、その全てにレースであしらった真っ白のテーブルクロスがかけられている。BGMは何の曲か分からないクラシック。
テレビでしかこんな店見た事がないハルは急に不安になって夏海の腕を引っ張った。