BEST FRIEND

「嬉しいよ。自分が生まれて来た事を祝ってくれるんだもん」
「私も嬉しいー。ケーキ食べれるし」
「あーそんな理由か」
これも冬馬らしいな。まあ、その理由は分からなくはないけど。
と、夏海がニヤっと笑った。あ、嫌な予感がする。
「じゃあ今日の放課後、ハルちゃんにお誕生日ケーキをご馳走してあげますねー」
そしてまた頭を撫でる。夏海達より少し早く誕生日を迎えて年を取ったってのに。
ハルは夏海の手を振り払い、
「頭撫でるの禁止!せっかくのいい気分が台無しだよ!」
騒がしいハルに面白がってる夏海。そして冬馬は一人マイペース。
「いいなーケーキ」
「お前は部活だろ?」
「テイクアウトして来てよ」
「面倒くさい」
「意地悪ー」
本気で残念がる冬馬に、一人の生徒が声をかけて来た。
「冬馬先輩」
「あー秋奈ー。どうしたの?」