でも、連を送ったつもりだったのに…。


何故か連に送られて、
「…じゃあな。気を付けろよ」

あたしの心は、暗くて。

「…バーカ。
泣いてんじゃねぇよ。

帰したくなくなるじゃんか」


ゆっくり、連に包まれて。

大きな手で、頭を撫でられた。







二時間前。


あたしと連は、ゲームセンター、いわゆるゲーセンに来ていた。


ゲーセンに来たのは初めてで、連を連れ回し、沢山遊んだ。



そして、休憩しようと、近くのカフェまで来た時、事件は起こったんだ。



「連、学園祭って――「また学園祭の話かよ…」」

呆れた顔をする、連。