ドアに手を掛けたまま、あたしを見、微かに口角を上げ、

「…そう寂しがんな。明日来る。じゃあな、寂しがり屋」

そう言い、病室を出て行った。



あの挑発的な顔が、頭の中に浮かび、眉間に皺が寄る。


「…ったく。呑気野郎が」


でも、携帯を取った時の顔が浮かび、急に怒ってる気持ちがなくなった。



「……なんなんだろ?」


何故だか、胸に引っ掛かり、その思いをかき消すように、毛布を被った。




その後、麗やパートダンの仲間が駆け付けた。

そして、医者に連れられ、色んな検査を受けた。


その結果、1週間後には帰れると言われた。