「…教えねぇよ」

「んだそれ。連のケチ!」

「ケチで結構。それより、お前本当に大丈夫なのかよ」


連はベットに腰掛け、あたしの顔を覗く。



それにしても…近い! 

近いって!


熱くなる顔。

手に変な汗までもが出てくる。

「……プっ! 真っ赤」

「なっ! 笑う事ないじゃん!」

連はあたしの頭をクシャっと撫でた。

その時、ブザー音が鳴り、連は携帯を取り出した。

そして、携帯を見、顔が険しくなる。


「……連…?」

「…今日は帰るわ。明日来るから」


鞄を取り、まだ鳴ってる携帯を持ったまま、病室を出ようとする連。

「え? 連…!」