「…助けてくれて、サンキュな」

「英語使った! 連も英語で来たんだ!」

「ばっ! バカにしてんじゃねぇ!」


そんな連に、笑みが零れる。
連はあたしの腕に、優しく触れた。

「…大分、よくなってるけど。痛むか?」

「ううん。大丈夫。あたし強いしね!」

「だろーな」

そう言い、笑う連。
あたしも吊られて笑う。

「そう言えば連、学校は?」

「知らね。そんなのあったか?」


……。
物凄い、惚けよう。


あるに決まってんじゃん。


そんな思いを堪え、連にある事を尋ねた。

「ねぇ、学園祭って何??」

「は? お前、知んねぇの?」

「うん。教えて」

そんなあたしに、大きな溜息を吐いた連。