弾があたしを目掛けて飛んでくる。


打った男に、電撃を喰らわす麗。

瞬間、視界が真っ暗になった。


背中に回る温かく、ガッシリした腕。
しっかりと筋肉が付いてる。


……誰…?

顔を歪め、目の前に倒れこんだ…、
高木連。


瞬間、現実に引き戻された。

ドサッ


連があたしの膝に倒れ込む。

連のお腹には、血がにじんでて…。


この状況を理解するのに、数分もかからなかった。


皆が悲鳴を上げ、体育館を去って行く。
アメリカ人は、皆麗が手錠を掛けていた。

「れ、連…」

恐る恐る連に触れる。
ビクッと動いた連の手。

「連…? 連…?」

これが事実なんだ。
これが、現実なんだ。