Love Hunter☆ラブ ハンター




ってバカか!

こんな状況で楽しめるかよ!


「んもう! バカ連! 早く行くよ!」


連の手を引き、走る。


「なぁ」

「なに!」

「敵倒してやったんだけど。バカじゃねぇよ」


何故か怒り気味の連。


「そんな事は後! 今の状況を読み取ってよ!」

「んだよ…」


楽しくなさそうな声と、ブラックブーツのヒールの音が響く。


そして、あたし達の足音は、体育館の影で止まった。



「おい! テメェら動くんじゃねぇぞ!」


男の怒鳴り声と、銃声。

……確かに、敵はここにいる。


「ここは危な――って連?!!」

後ろを振り向くと、連はいなかった。