ドオォォンっ
物凄い爆撃音がし、一気に背中が熱くなる。
爆撃で飛び散ったコンクリートやガラスの破片が、飛び散り、あたしの腕をカスった。
「っ!」
…痛い。
痛いけど、逃げなきゃ。
「連! 大丈夫?!」
連は返事の代わりに、あたしの手を強く握った。
そして、あたしの腕を見、驚いた顔をする。
「おい、血出てるじゃねぇか」
「あたしは大丈夫。それより逃げなきゃ」
「大丈夫なわけねぇだろ。お前、ケガ治せるんじゃなかったのかよ」
連はあたしの腕を掴み、心配そうな顔をする。
「人のはね。自分のは無理なの」
「んだよ、それ。ったく、んでこうなんだよ」
少々苛立ちすら感じる連の言葉。
「そんな事より、テロリスト捕まえなきゃ。行くよ!」

