「スゲぇ、迫力あんな」 「迫力あるとか、ないとかの問題じゃない! 死ぬか、生きるかの問題なの!」 「あっそ」 この状況を他人事に受け取ってる、高木連が羨ましいよ…。 走ってる瞬間、ひもに足がとられた。 ピッピッピッ… 突然鳴りだした、機械のオト。 ……。 凄く嫌な予感がする。 「……走るよ!」 瞬間、連の手を握りながら、走る。 嫌な予感は的中した。 ピッピッピピピピピ… 段々早まって行く、機械のオト。 充分放れた所で、連の腕を引き、しゃがんだ。