「心配させないでよ。じゃあね」

『あぁ』


回線を切った後、じゃあ爆発を踏んだ人は誰?と不思議な気持ちが頭を過った。


もしかしてっ…。
人質がやられてるんじゃ…!


音のなる方へ、走りだす。


その時だった。
後ろから、足音が。

アメリカ人ったら!

一体、何人いるの⁉?


角を曲がり、待ち伏せした所、足音が近づいてくる。

別に急いでる様子もなく、歩いてるテンポ。


呑気なアメリカ人ね。

日本人で言えば、まるで、高木連みたい。



なんて思いつつ、拳を握った瞬間、

「よぉ」

「へ…?」


驚き過ぎて、目を見開いてしまった。