麗も気づいたんだ…。
この学校の至る所に、爆発物が仕掛けられてるんだ。
「…あたしも思った」
『気を付けろよ』
「ありがと。麗もね」
回線を切り、教室を見渡す。
システムQを取り出し、危険物モードにする。
危険物モードは、危険物が赤く光る仕組みになってる。
『危険物はありません』
コンピューターの声で、あたしの足は進む。
そして、次のクラスに向かう。
「……危険物なし。じゃあ、行こう」
次の教室を見、危険物がない事を確めた。
でも、気付かなかったんだ。
危険物を探すのに必死になってたあたしは。
後ろからついて来てた存在になど。

