振り返ると、 「……気を付けろよ」 少し顔を赤らめて、目を逸らす高木連。 そんな連に、笑みが零れた。 「絶対、帰ってくる! 待ってて!」 それだけ言い、麗と学校のドアに向かった。 ドアは、鍵を掛けられている。 「麗…」 「あぁ」 麗が鍵穴に手を付ける。 すると、電撃が走り、鍵が壊れた。 ゆっくりと開け、中に入って行く。 瞬間、再び銃声が迸った。 「……また耳せん忘れた」 ひとり言を良い、怖さを間際らす。