女達は、あたしを鋭く睨む。

あたしを見、呆れた顔をする連。


「なんで俺がこんな女達連れまわさねぇといけねぇんだよ。

それに、俺の登校はこの時間だし」


ルーズな連に、溜息が零れる。


でも、

「良かった。無事で」

あたしが笑うと、連は何故か顔を逸らした。


「……奈央…」
麗が駆け寄ってくる。

「高木連、今学校には入らないで」

「お前らが来たって事はなにかあったんだろ」

「……テロリストがいるの」

「は? テロ? んなスゲぇ奴と戦うワケ?」


高木連はあたしを見、少し驚いてる様。


「…まぁね。だから、絶対入ってこないで。お願い」

「…分かった」