仕事の快感(?!)を察知し、口角が上がった。
「よし、1時間後ここに集合」
そう言いながら、時計をあわす麗。
あたしも1時間後に時計をあわせる。
「来なかったら、…」
あたしと麗は、倉庫の入り口に張り付く。
目で、分かってるな?と伝える麗。
「分かってるよ。じゃあ、行くよ? 3、2、1…GO!」
入口からは入らず、素早く裏に回る。
裏は、古びた階段を登らなければならない。
足音をたてないように、つま先で歩く。
そして、ドアをゆっくり開け、中に入った。
数名の女の泣き声と、男の笑い声が嫌でも耳に入ってくる。
「…耳せん持ってくるべきだったかも」
小さい声で、自分に言い聞かせながら、下を覗く。

