手を見ると、体中から汗が滲んでた。 動機を落ち着かせる為、あたしの部屋専用の冷蔵庫を開け、水を飲む。 何度、この夢におそわれた事だろう。 何度、この夢に心を凍らされた事だろう。 “強くなる、強く” そう誓ったはずなのに、 強くなったはずなのに。 この夢に脅え、震える。 そんなあたしは、どんな人より、 ちっぽけなんだ。 「大丈夫、大丈夫」 そう自分に言い聞かせる。 これが、昔からのクセ。