「お~。お疲れ」

部屋に戻り、ソファーでテレビを見てる麗の傍に飛び込む。


「疲れたぁ」

頭をポンポン、と軽く叩いてくる麗。


ケガを治す事は、簡単じゃない。

自分の体力あげてるのと同じだから、疲れるんだよ。


「麗~、甘えていい?」

麗を見上げると、何故かすぐに目を逸らされた。


「充分、甘えてるだろ」

「違~う…。膝まくら、して?」


再び溜息をつく、麗。
でも、軽く頷いてくれた。


「こういうのって、普通、逆じゃね?」

「いーじゃん。この方が好きだし」


この景色が好き。