何故か顔を赤くした男達。

「包帯、とってみろ」

「な、なんでだよ」


警戒してる様に、あたしを見る。

まぁ、昨日の今日だから仕方ないとは思うけど。


ソッと次の男に触れた。

暴れだす男。


「…あたしの能力は、どんなケガでも治す」


すると、笑い出した男。

「とってみようじゃねぇか!」

まるで、バカにした様に包帯を外していく。


…治さなければ良かった。
そんな気さえも起こった。


「そ、そんなバカな!」

自分の頭を触り、慌てだす。


「…だから言ったろ」


深い溜息を吐いた。