「フフっ。
サラ様は、朝からお元気ですね」
突然、シキの声がした。
驚いて振り返る。
「シキ……
驚かさないでよ」
「フフ。申し訳ございません。
サラ様のお食事をお持ちいたしました」
シキの後ろを見てみると、2人のメイドが料理の乗ったトレイを手にしていた。
「シキーー、ありがとう。
あいつのせいで、今日は朝ごはん抜きになるかと思った」
「私も、ルカ様はあぁおっしゃると思いまして。
あらかじめ、別に用意致しておりました」
さぁ、お部屋にどうぞ。
と、私の部屋に料理を運んでくれた。
「ほんっと、シキはルカのことはなんでもわかってるんだな。
こうなることを見越して準備してくれてたなんて」
私は、メイドさんが運んでくれた朝食を食べながらシキに言った。
朝のメニューは、私の大好きなパンケーキだった。
「フフ。
私はもう長い間、ルカ様のお世話をしておりますので」
「へー、そうなんだ」


