「ルカは……?
毒が全身に回ったら、ルカは、どうなる……?」
聞かなくたって、答えはわかってる。
どうなるか、なんて……
顔を伏せるヘイリ。
顔を両手で覆い、ガクリ、と、その場に崩れ落ちた。
「ヘイリっ!!!!
お願いっ!!!
お願いだから、ルカを助けてっ!!!!
おまえなら簡単に出来るだろ?」
「………」
「ねぇっ!!!!
ヘイリっ!!!!
お願いだから、早くルカを助けてっ!!!!」
私が涙を流しながら言うと、ヘイリは瞳を震わせながら私を見た。
「俺には……
そんな、力はない……」
「そんな……
それじゃ…ルカは……」
ヘイリの肩が震えた。
顔の前に出した両手も、大きく震えていた。
「……もう、戻れない…」
「………」
「俺が…全てを壊した。
大切なもの全てを…奪った……」
ヘイリの声が震えている。
「本当は…昔のように戻りたかっただけなんだ。
昔のように……ただ…ルカと……笑いたかっただけなんだよ……」
幸せだった、あの頃のように。
ヘイリは、震える声でそう言った。
「……そんなこと言っても……もう、遅いのに」
クっ……
ヘイリは、唇を噛み締めた。
どうしてだろう。
どうして、こんなにもすれ違わないといけないんだろう。
お互いがお互いのことを想い
お互い、同じことを望み
お互い、同じことを夢見てきたのに。
どうして、こんなにも傷つけ合い
手遅れになってから、気づかないといけないんだろう。
どうして……
「……ルカ。
悪かった……」


