ヘイリがルカ目掛け飛んだ瞬間、右手に剣が現れた。
今まで手にしていたものとは違い、剣の周りに黒い影が揺れている。
あんなので、もし斬られたりしたら……
怪我だけじゃ
済まないはずだ。
ルカ……
頼むから、無事でいてくれ。
ヘイリは、ルカの前まで飛んでくると、黒い剣を思い切り振りかざした。
それを避けるルカ。
しかし、あまりにも素早いヘイリの動きに、悪戦苦闘していた。
何度も何度も、振りかざすヘイリ。
軽々と剣を振り回すヘイリに比べ、逃げ回るルカは必死に見える。
ルカ!!!
おまえ、どうして武器を出さないんだ!!!!
どう考えても、おまえが不利じゃないか。
こんな不平等な闘い、見てられるかっ!!!!
ヘイリにやめろと、叫びたい。
でもそうしたら、ルカの優しさが台なしになってしまう。
くそっ!!!!
私は、何も出来ないのかっ!!!!


