信じられない光景を、見てしまった。
ルカの前髪を掴むヘイリの右手が、一瞬だけピカっと光った。
あまりの眩しさに目を瞑る。
「………」
静かになった部屋。
恐る恐る目を開けると、体中血だらけのヘイリが立っていた。
しかし。
そこには、ルカの姿はなかった。
遠くから見てもわかる。
ヘイリの体についている血は、ヘイリのものではない。
ルカの、ものだって……
そして、血が滴るヘイリの右手に握られているもの……
真っ赤な、肉片……
「フ…フハハハハッ!!」
突然、狂いだしたかのように笑い声を上げたヘイリ。
肉片を掴んだ右手を高々と掲げると
「……やったぞ。
ルカの一部…やっと手に入れたぞ……」
なにっ!?
「ルカの“欠片”。
これで、アイツの自由はない……。
ハハハハハっ!!!!」


