すげぇ……
なんだ、この金持ちの集まり。
女性みんなの体についている宝石が、シャンデリアに反射して眩しいくらいに光っている。
ドレスも華やかだ。
男性のスーツも光沢があり、紳士的な振る舞いから悪魔だとは全く思えない。
大魔王の息子。
長男の誕生パーティーだしな。
庶民がここにいるわけもないんだけれど……
扉の入り口で唖然と立っていると、突然マイクのスイッチが入り、その音に反応した悪魔達は話をやめ舞台の方を向いた。
私も背伸びをしながら、舞台を覗きこむ。
舞台の中央にはひとつの大きな椅子。
そこには、長い髪が金色に輝く一人の男性が座っていた。
遠くから見てもわかる。
髪の色と、目元から。
あの椅子に座っているのが、フランさんだってこと。


