「今宵のパーティーでコイツを国民の前に出しそれを宣言する」
コイツ……
どこまで心が黒いんだ。
「そして、大悪魔様に誰が世継ぎに相応しいのか教えてやるのだよ。
国民共はみな口を揃えて私だと言うだろう。
いくら大悪魔様と言えども、国民の声を無視することはできまい」
「ですが――…」
ルカが反論しようとした、その時。
ヘイリは物凄い速さで、私のもとまで地を滑ってきた。
私の腕を掴み、セドリックの方へ投げ飛ばした。
よろけた私はセドリックの体にぶつかり、すぐにヘイリを振り返った。
「いったいな!!
何するんだっ!!」
キッとヘイリを睨みつける。
すると、急にヘイリの顔つきが変わった。
今まで不気味に頬を緩めていたのに、私を鋭い目付きで睨んできたんだ。
「選べ。
素直に私に従うか、それともこのまま向こうへ帰るか」


