「これはこれは失礼。
おかしくてついつい笑ってしまいました」
「なにがおかしいんだよ」
「貴様、人間の分際で私を本気で祝えると思ったのか?」
「はっ?
てめぇを祝おうなんてこれっぽっちも思ってねぇよ。
おい、ルカ。コイツアホなのか?」
呆れながらルカに聞くと、ルカは難しい表情をしてヘイリを見ていた。
「兄上。
あなたは一体何をお考えなのです?
どうしてこの人間をここへ呼んだのですか」
「ほお。
私の頭の中が気になるのか。
しかし、考えれば簡単じゃないか、ルカ。
おまえの頭の中と私の頭の中は同じではないのかな?」
「………」
表情を変えないルカに対し、ヘイリは不気味にニヤリと笑った。
「この人間の体が尽きるまで働かせ、食料としてここで飼う。
なぁに、今まで私達王族がしてきたことじゃないか」
なんだと!?
「それを大悪魔様が変えられたのでね。
国民の誰もがそれに反対しているのをおまえもよく知っているだろう?
だからまた私が、昔のように人間を奴隷として飼える国にしようと思っているのだよ」
どうだ? 素晴らしい考えだろ?
ヘイリの冷たい声が、部屋に響いた。


