悪魔なキミと愛契約



人差し指をヘイリに向けると、ヘイリは少し口角を上げ顔の横でパチンと指を鳴らした。


すぐに現れたのは、ヘイリの使い人セドリックだった。

セドリックは黒い服を手にしている。

ヘイリの横に立ち、一礼した。


「セドリック、私が見立てた素晴らしい服を、この小娘に着せてやれ。
自分がどんな立場なのか教えてやらねば」


「立場だと?」


片方の眉を上げセドリックを見ると、手にしていた服を広げ私に見せつけた。


「……っ!?」


コイツ……

見立てた服って、それメイド服じゃねーか!!

どう見ても、パーティーに出る服じゃねぇだろ。


「おや?
心外だな。 喜んで頂けなかったかな?」


「………」


「おかしいなぁ。
あなたには絶対似合うと思ったんだけどなぁ」


――はっ?


「まさか……
きらびやかなドレスを想像していたとか?」

「………」


ヘイリはそう言うと、なにがおかしいのか突然大きな声を上げて笑い始めた。