ルカのヤツ、マジで見張りをつけやがった。
自分はシキと足早に魔界へ行き、私は置いてきぼり。
連れてけや!!
って言いたいところだけど、それだけは避けなければならない。
ヘイリの言っていたことが本当かどうかは知らないが、今回のことは、ルカに秘密にしとくにこしたことはない。
「……あの〜」
ドアを少しだけ開け、隙間から見張りのメイドさんに声をかける。
「サラ様。
どうかなさいましたか?」
「ちょっと、トイレに行きたいかな〜と」
うまく行けば、部屋から抜け出せるかな?
と思った。
けれど……
「サラ様。
これで10回目ではございませんか」
「………」
メイドさんは、不審そうに眉を寄せた。
「お部屋から抜け出そうなどお考えにならないで下さい。
これはルカ様のご命令なのです。
申し訳ありませんが、サラ様をここからお出しすることはできません」
「………」
ですよね。
よく教育の行き届いてることで……
私は、小さくお辞儀をしながら静かにドアを閉めた。
……ダメだ。
絶対ここからは抜け出せない。
どうすればいい?


