「おい戸田ー どうしたー?」


「真後ろで悲鳴が聞えて、凄い
驚いたよー」


くるり、と前の席の二人がこちらを向いた。


「だ、大丈夫大丈夫。 ごめんね」


「別にいいけどよー」


「怜ちゃんってば、たまに吃驚するようなこと
するよね」


あ、はは。 心身共に、苦笑いしかできなかった。