朝六時半。


迷子にギリギリでならずに済んだ


私は、羽衣ちゃんのお家のインターホンを


押した。


「あ、着物! あたしも着物なんだよー。
ちょっと、待っててね♪」


羽衣ちゃんは、一旦戻ってすぐ帰ってきた。


手には、大きな紙袋。