~10年前~


「優太君の夢はなぁ~に??」


まだ小学生だった私。


「僕の夢は、“甲子園に出場すること”だよ。りっちゃんは??」

キラキラしている優太の目。


「私の夢、今決まったよッ!!」


「えぇ!?何??」


「優太君に甲子園に連れていってもらうこと。」

私はあの日そう言ったんだ。


「よしッ!!僕がりっちゃんを甲子園に連れていく!!」


あの日空に叫んだ優太。


まだ、忘れてなかったよ。