白き竜のジュリエット


「…母親と小さい頃
良く遊びに来てた場所だ
今はもういないけどな…」

そのアルの横顔は
寂しそうだった


「…………あたしも…
両親はいないの…」


ユリアは遠くを
見つめて呟く


「でも…寂しくは無いわ
あたしには支えてくれた
仲間が居たから…」


そう言ってユリアは笑った