白き竜のジュリエット


「確か花の妖精が
一年に一度この地に
恵みと繁栄をもたらしに
来るんだっけ?」


マティアはパンフレット
らしき物を見ながら呟く


「……サクソンの民達にも
祭を見せてあげたいわ…」

ユリアは足を止め
瞳を閉じ民達の
喜ぶ顔を思い浮かべた



瞳を開けると
傍にいた二人がいない